スーパーフィットシート
「巻きつける表示」で、保温金網管にも手軽で美しい識別表示
スーパーフィットシート 製品特徴
スーパーフィットシートは金網保温管や耐火二層管など、文字表示やラベル・テープの貼り付けに適さない配管に、非粘着塩ビ製シートを巻き付けて表示します。
酸・アルカリ等の化学薬品にも強いため、工場や病院等でもご使用できます。
また、防炎2級(JIS A-1322)に適合し、万一の火災時には燃焼を促進しません。
お客様のご希望サイズに「流体方向」、「流体名称」、「識別色」を記した状態で納品いたしますので、現場での作業効率が良く、工期の削減に貢献します。
スーパーフィットシート 材質・サイズ・仕様など
材質:塩ビ製シート(非粘着)
在庫サイズ:250mm/330mm/500mm/750mm/1000mm(幅)×10m巻
※物理的性質
項目 | 単位 | 数値 | 測定方法 |
---|---|---|---|
引張強度 | Kgf/㎠ | 縦 481 横 457 |
JIS K-6734 |
柔軟温度 | ℃ | 59 | JIS K-6734 |
衝撃強度 (落球式) |
㎝ H0% |
60 使用鉄球100g |
JIS K-6734 |
加熱伸縮性 | % | 縦 -3.7 横 0.7 |
JIS K-6734 |
【防炎2級】 残炎時間 3.6(秒) 残塵時間 3.6(秒) 炭化長 6.5㎝ |
JIS A-1322 試験体の前処理はB法 加熱時間 2分 |
※上記の数値は測定値であり保障値ではありません
弊社見積依頼サイト スーパーフィットシート
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スーパーフィットシート 施工手順
◆金網保温管への施工手順
スーパーフィットシートの施工位置をあらかじめ決めておき、クッションテープ等で仮止めをした後に配管に巻きつけます。 シートの重なり部分の上から、別売りの専用鋲で保温材に留めれば完了です。 (鋲には抜け止めの「返し」が付いています。) 鋲で留めた上から接着Fテープ(25/40mm幅)を貼ることで綺麗に仕上がり、鋲の脱落やゆるみ防止にもなります。
◆裸管への施工手順
スーパーフィットシートの施工位置をあらかじめ決めておき、シートの一方の端を両面テープ等で配管に固定します。 PE発泡体両面テープなどを使用すれば、粗面になじみやすく、塗装のざらつきがある配管への接着性も良好です。 配管に巻き付けた後、重なり部分を接着Fテープ(25/40mm幅)で固定して完了です。 必要であれば接着Fテープを長めに貼り付けて配管ごと固定してください。
接着Fテープ(25/40mm幅)
スーパーフィットシートの取り付け用ピン(鋲)は塗装真鍮鋲とステンレス鋲の2種類の材質と、それぞれ100本入/1袋・500本入/1箱の入り数がありますので、以下の4種類の中からお選びいただきご指定ください。
ベージュ塗装鋲 | 100本入/1袋 | 500本入/1箱 |
ステンレス鋲 | 100本入/1袋 | 500本入/1箱 |
塗装鋲・SUS鋲
スーパーフィットシート 別注製作品について
スーパーフィットシート別注製作品のサイズ指定につきまして、必要なのは「①巻き付け長さ」と「②サイズパターン(=シート幅)」のみです。 シートは配管に巻き付けて固定しますので、「①長さ」は巻きつける直径に比例して大きくなります。また「②シート幅」については配管と同じ方向に伸びる表記部分の広さを指す事になります。 「②シート幅」は3種のサイズパターン(イ:250mm/ロ:330mm/ハ:500mm)からお選びください。これにより文字スペース等の寸法は自ずと決まります。 配管径と文字数のバランスによって、これより大きなシート幅が必要な際には(750mm/1000mm)からお選びいただけます。
「①長さ」の決め方について、「配管外径+保温厚」を直径とした円周長さに、「重ねしろ」を加えたものでお考え下さい。
直径は巻き付ける裸管・保温管および保温の厚みによって変わります。また、シートの重なり部分で固定しますので、重ねしろの長さを付加する必要があります。 お客様に適切な長さをご指示頂くことで、巻き付けて留めるだけというメリットがあります。また材料の無駄や現場でカットする手間などによるコストの削減にもつながります。
正確な長さが不明、または求めにくい場合は、余裕を持った長めのサイズでご発注して頂き、施工時に現場で余分な部分をカットして下さい。 重ねしろは、配管径および保温の厚みが大きくなるほど、巻き付け時の誤差が大きくなりがちですので、大きめに取る方が安心です。
「①長さ」の参考値
下表の赤文字は重ねしろを数十mm加えた巻き付け長さの参考値です。(単位mm)
金網仕上げや保温材表面の厚み、隙間などが大きく生じる場合は、参考値より長めに設定して下さい。
「②シート幅」のサイズパターンの基準ですが、文字を大きくしたい場合や記入内容が長い場合には大きめが適します。 限られたスペースに文字を多く表記すると1文字あたりが小さくなります。 大きく表記すべき口径の配管や表記内容の多いものなど、広めのサイズパターンをお選びください。弊社はそのスペースに収まる適切な文字サイズ、文字バランスで表記します。 また流体名と系統名の両方を記す場合は、2行・2段にすることも可能です。
「イ:250mm幅」のサイズで3~5文字の流体名を記した場合、文字サイズは約25mmです。これより文字数が多い場合や文字を大きく記したい場合には「ロ:330mm幅」以上のものをお勧めします。
弊社では以下のシート幅での対応が可能です。5種類の中からお選びください。
(パターン:イ) | (パターン:ロ) | (パターン:ハ) | その他 | |
---|---|---|---|---|
250mm | 330mm | 500mm | 750mm | 1000mm |
文字サイズや表記内容をご指定いただくことで、弊社でシート幅を任意に選択させていただく対応も可能です。いずれの場合も「シート幅」か「文字サイズ」のどちらか一方はご指定いただく必要があります。
別注製作品でご指定の表記・サイズにてご用意する場合は、発送までに数日の納期を要します。 直ちに施工に取り掛かりたいお客様につきましては、スーパーフィットシートの無地シート10m巻各幅とスーパー600シリーズ(カット文字)、配管識別テープの標準在庫品をご利用ください。その際は現場にて文字や識別帯を貼り付けて下さい。 スーパー600シリーズ(カット文字)には縦書きと横書きがあります。 縦管・横管に合わせてお選びのうえ、必要量の矢印をお求めください。 なおスーパー600シリーズ(カット文字)の文字全長は150mmですので、330mm幅のシートがお勧めになります。 ※取り付けに必要な鋲やテープなどの副資材も必要個所に照らしてご注文下さい。
流体表示方向を現場で取り付け時に決めたい場合は、矢印スペースを空白のままで製作いたします。その際、お客様には文字の縦書き・横書きを決めていただきます。 ご指示の方法ですが、方向パターンのご指定を「タテ」、「ヨコ」等としていただき、「矢印を空白」と分かるようにしてください。 後から現場で矢印を貼り付ける場合には、必要な矢印枚数もご指示ください。
スーパーフィットシートの識別帯の幅につきまして、標準は「50mm」ですが「25mm」・「100mm」・「150mm」による組合せもご指定可能です。 特にご指定の無い限りは「50mm」幅の識別帯による1色で、弊社標準のレイアウト通りで表記します。 それ以外のレイアウトが必要な場合は、図示によって別途ご指示ください。 識別帯の幅を変える場合には「25mm」・「50mm」・「100mm」・「150mm」の中からお選びいただけます。 広い幅の識別帯は、大きな配管径における幅広のフィットシートでの表記でよく目立ちます。 また、識別帯2色による組合せ表記はより多くの「配管種別」、「系統」を規則的に色分けする事が可能になります。識別帯を2本並行で示す方法や識別色の中央にもう一色、幅の狭い識別帯を設ける方法もあります。後者の場合は特に、色の配置が対称になるため縦管・横管を問わず、見やすい表記になります。
原則として識別帯は色・幅ともに配管識別テープと同じ扱いになります。 裸管に識別テープを貼る場合と同じ配色や色分けとすることで混乱を招きません。