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JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)

識別塗装の手間と工期を削減し、屋外など幅広いシーンでの識別マーキングが簡単に

● 配管の流体識別や系統の表示
● 工場や生産施設などのエリア、流通管理
● 機器、壁面、車止め、橋脚のマーキング等

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ) 製品特徴

【屋外耐候性】 色褪せしにくく、長期屋外環境に強い
【豊富な色数】 系統マーキングの適切な色分けが簡単
【粘着性良好】 エンボス、凹凸面へも貼りやすい
【耐熱性良好】 配管への巻き付け、約100℃まで対応
【各種サイズ】 表示箇所ごとに4種のテープ幅をご用意

当製品はアルミ箔をベースとした強粘着タイプの識別、マーキング用カラーテープです。JIS Z9101/Z9103(安全色・安全標識)ならびにJIS Z9102「配管系の識別表示に準拠した色」と、系統分けに便利なその他の色を加えた、カラーバリエーションを取り揃えております。


各種配管識別表示



タンク・装置類の系統色分け



仕分け・高さ制限用壁面ライン


◆厚さ50μアルミ箔の利点を活かした機能と耐久性

柔軟性があるアルミ箔は、本来粘着しにくい粗面などの凹凸にしっかりとなじむため、強く粘着しやすくなっております。
※耐熱性と屋外耐候性に優れていますので、幅広い場所において、手軽に丈夫で高品質な識別マーキングを施すことが可能です。
※耐熱性…配管への巻付け使用時で約100℃

◆豊富で色あせない『識別』の用途に特化されたカラーリング

JIS Z9101「安全色および安全標識」ならびにJIS Z9102「配管系の識別表示に準拠した色」+「その他9色」+「Wタイプ2種」の全24種の色彩があります。安全用途、流体識別を目的としたマーキングに最適です。 また、直射日光や雨水にさらされる環境での色褪せに強い屋外耐候性インキを使用しています。屋外の表示箇所においても、鮮やかな色の区別を長期間にわたり保ち続けます。

◆鋳鉄管やコンクリート面などの粗面にも接着性が良好

うすく柔らかいアルミ箔をベースとしたJIS配管識別テープは、貼り付け箇所の表面形状に反発することなく良く馴染みます。ビニールテープなどフィルム素材の粘着テープでは剥がれやすいエンボスや多少の凹凸のある面でも強固に粘着します。


コンクリート柱への利用例

コンクリート面等、粗面に対するマーキングのほか文字表記・ラベル貼りの下地としても利用できます。

ビニール等の基材は弾力があり、元の形に戻ろうとする反発力があります。そのため平滑面でない粗面や凹凸面への貼り付けの場合には、密着される面積が少なくなり浮き剥がれが生じます。

アルミ箔のテープは柔軟性があるため反発性もなく、基材が粗面の凹凸にしっかりと入り込むので、丈夫な接着性を保つことができます。

◆識別マーキングがもたらす「見えないものを色で見せる」多大な効果

文字の表記に加えて色分けされたテープでマーキングを施すことにより、配管リニューアル、メンテナンスにおける誤接続やバルブの操作ミスを防ぐことが可能です。視覚的な判別性が向上される有効的な手段となります。同様にタンク、装置類、操作盤とも同じ色によって関連付けする事も可能です。 製造や物流の現場において、作業工程上での位置・区分情報を「視覚的に見える」ようにマーキングしておくことで、簡単に確認や判別ができます。これにより、作業の効率化や安全性の向上につながります。

使用例


【各種配管や装置に】
主に流体識別の規格色として設計されており、色分けが適切に行えます。



【車止めブロック】
契約車や来客用などの区別を手軽に明示できます。



【消火器具や消防用設備】
JISZ9101・9102に準拠した赤色は、文字表記の下地色などに使用できます。



【街灯やポール等】
管理用色分けや、衝突防止用反射テープ等を貼る下地に活用できます。



【橋脚等の高さマーキング】
コンクリート橋脚に直接貼れる為、ライン入れが手軽にできます。反射テープを貼る際の下地にも活用できます。



【標識やカーブミラー支柱等】
裏面の非透過性が高いので、既存文字の目隠しが手軽に行えます。


JIS 識別テープ(アルミベースカラーテープ) 材質・サイズ・仕様など

材質:JIS H4160 50μ厚(アルミ箔基材)
エポキシ系樹脂ほか(耐候性インキ)
ソルベント系二液架橋型(アクリル系粘着剤)
シリコン塗布加工(剥離紙)


サイズ:テープ幅/25mm・50mm・100mm・150mm×巻き 長さ/2m・5m

耐熱温度:約-10℃~100℃ (※表示用として配管に巻く場合)

製品構造・仕様

規格寸法(製品サイズ記号)

長さ/幅 25mm 50mm 100mm 150mm
2m巻 2A 2B 2C 2D
5m巻 5A 5B 5C 5D

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ) 色(カラー)について

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)はJIS Z9101「安全色および安全標識」ならびにJIS Z9102「配管系の識別表示に準拠した色」+「その他9色」+「Wタイプ2種」の全24種ラインナップです。

JIS Z9102「配管系の識別表示」の中で定められているのは「水」、「蒸気」、「空気」、「ガス」、「酸またはアルカリ」、「油」、「電気」の7つの物質に対する識別色となっています。
その他にJIS Z9103「安全色」の一部(防火・放射能等)、識別に役立つ独自の色を数点加えております。識別目的によって機能的にお使い頂けるラインナップになっております。

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)の色(カラー)については下記のリンクでご確認下さい。

弊社見積依頼サイト
JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)
見積依頼の際は、会員登録が必要となりますので、ご登録のうえご利用ください。

配管識別色は全ての「配管の名称」に対して共通の決まりがあるわけではありません。例えば、「水」や「蒸気」などは区別されていても、「ドレン」などが規格で定まっている訳ではありません。規格に基づけば「ドレン排水」、「蒸気ドレン」は「水」または「蒸気」の色で識別されることになりますが、これらを区別する必要性がある場合は別の色で明示します。

また、JIS Z9102に基づけば「茶色(6)」は油関連の表示色ですが、「燃料」・「潤滑油」などの系統が無い場合には、「給水」・「排水」の区別を優先して「排水」に「茶色(6)」を使用している現場も多々あります。 「識別色の規格から大きくかけ離れる」ことは混乱の原因にもなるため、基本的な一貫性は求められます。しかし、「現場によって識別の優先が異なる」という事情があり、工場設備ごとに独自の識別系統が組み込まれている例が多く見られます。

工場やプラント設備においては給排水系統、薬剤などにも多くの系統があります。これらは当然明確に区別する必要性が生じるため、JIS Z9102識別色から並外れて乖離する事は望ましくありません。しかし、「上水(給水)」を基本の「青(1)」として、「冷却水」、「冷水」などに「他の青色(紺や水色)」を割り当て、対する「温水」には「オレンジ」を充てるというのも一般的なことです。

「水(主に上水・給水)」、「蒸気」、「空気」、「ガス」、「酸・アルカリ」、「油」に該当する配管は、基本的にJIS Z9102識別色を当てはめ、その中で更に区別が必要なものには、他の色で補完するような使用法が多くの現場で共通しています。なお、物質の種類ではありませんが、標識・安全色に照らして「消火」には「赤」を用いる事も一般的になっています。

識別する種類や系統がテープの種類よりも多い場合、2色またはそれ以上の識別テープによる組合せ表記をおすすめします。テープ1色を配管種別ごとに割り当てる場合、識別する系統種別の多さにより色が足りなくなる場合もあります。余った色に用途をあてはめていくだけでは「色の規則性」が無くなります。

こうした場合、「流体の大種別」×「系統」、「用途」などの2色、またはそれ以上の組合せを並べ、幅の広いテープ上に幅の細いテープを重ねる事で、表記のバリエーションが広がり見分けも付きやすくなります。

上記の使用例は、並列または異なる幅のテープを重ね合わせた表記になります。規格に定めるものではありません。

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ) 耐候性・耐熱性について

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)の「耐候性」は、色や「環境による変動」もありますが一般的な「屋外で2~3年」を想定した製品となっております。

「耐候性」

ここでは雨や日光に晒されることに対しての「色の耐候性(色の褪せにくさ)」を指しております。粘着剤やアルミ箔基材は、ほぼ永続的に使用できるもので貼り付けが適切であればアルミ箔基材が破れたり、テープが剥がれたりする訳ではありません。

「環境による変動」

配管識別という用途の特徴上、有機溶剤・蒸気・腐食性空気等、「屋外である以外の要素」も劣化に影響を与えるということです。製品の劣化は多くの要素の「組み合わせ」によって大きく変化するものです。そのため試験上の結果をそのまま耐用年数に置き換えられない部分があります。例えば温度、降雨サイクルによって劣化が促進される事もあります。特に温度は化学変化を促す大きな要因の一つです。

「屋外で2~3年」

試験上の想定値であり、保障値ではありません。色によって顔料成分が異なりますので、2~3年経過後に色がほぼ変わらないものもあれば、変化する色もあります。これらは数年が経過した時点で突如変色するのではなく、一般的に塗膜は施工開始から少しずつ変化していくものです。屋外2~3年を目安としているのも「無色になる」ではなく、識別色としての使用に支障があるかという視点で考えております。ただし、長期間経過することにより塗膜成分の変化が進むにつれ、耐水性、耐摩耗性も徐々に低下していく事があります。年月が経過し、著しく褪色または白亜化現象等がみられる場合には取り換えてください。

「耐熱性」

製品には強力なアクリル系粘着剤を使用しており、この粘着剤の耐久性の面より100℃を超える箇所でのご使用は推奨できません。これはアルミ箔基材よりも粘着剤の問題を想定したものです。100℃、またはそれ未満の高温であっても「温度」は一般的に多くの化学変化(=劣化)を促す要因にもなりますので、常温でのご使用よりも耐用年数が低下する可能性があります。これは低温と高温のサイクルによって変化する部分もあり、必ずしも耐用年数への影響を断定できない事由がございます。

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ) 貼り付け対象や注意点

アルミ製テープは凹凸面に馴染みやすく密着しますので、ビニールテープ等で貼りにくいモルタル層などへの接着性にも優れております。しかし、接着面から粉、水、油を除去し周囲からそうした汚れや水分が浸み出してこないことが接着する際の大前提となります。 また、粉体を表面から除去できないような材質は「粘着しない」のではなく、貼り付いた対象(粉体)の方がその母材から剥がれることによるもので、テープ側の性能では解決できません。粘着物の貼り付けを想定していない管製品もありますので、当社からはテープのサンプルをご提供しておりますので、実際に貼り付けてご確認していただく事が重要です。

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)の利点は面の形状に馴染むことで強力に密着する事です。しかし、テープは金属のため伸縮性がなく、全体を貼りつけた後に深い溝部分に馴染ませる事には向いていません。フレキシブル管など柔軟性のある対象に貼りつける作業は、形状に合わせながら貼り進めてゆく必要がある為、大変手間がかかり困難が予想されます。また、貼り付けた後に対象を変形させてしまうとシワや破れの原因にもなります。

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ) 別注製作品について

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)は材料の特性上、テープ状の製品として加工するには特殊な工程と原反ロットを必要とします。そのため、指定の色を必要な量だけ別注製作する事は実用的ではありません。テープの材質がアルミ製である必要がない場合は、以下の二つの方法によって他の色をご用意させて頂く事が可能です。

①屋外マーキング用フィルムをテープ状に加工し提供する方法
②帯状の細長い単色のビニール製ステッカーを提供する方法

「①の場合」

ご希望の色に似たフィルムの加工品となります。完全に同じ色としてご用意できないことや、サイズや色によっては、ある程度のロットが必要になる場合もあります。

「②の場合」

サイズに限度がありますが必要数量での対応が簡単にできます。数か所程度のマーキングであれば手頃な仕様になります。

屋外用対応はいずれの場合も可能ですので、御見積りの際は屋内・屋外などの使用条件をご指示ください。現場によってはこれらの方法で識別色を定めている例もあります。そうしたものは同様に対応が可能と思われますので、まずはご相談ください。

テープ色を既設の配管識別色に合わせる必要において、可能なものについては他の材質や仕様による「対案」をご提案する事はできますが、各メーカーで色のラインナップは異なりますので、「他社独自の色」を「弊社で揃える」事は難しくコストも高くなります。これは逆の場合でもいえることです。

基本のJIS配管識別色については各社共通となりますが、それ以外の各メーカーの色やお客様が独自に設定した色では、標準既製品から対応するには限界があります。
ご依頼いただくにあたっては弊社のカラーラインナップから選定してください。カラーは豊富にご用意しておりますので、ご予算・納期・手間などのあらゆる点においてもご相談ください。

JIS識別テープ(アルミベースカラーテープ)